BLはアリなのかナシなのか。

そんなことを仕事中、ずっと考えてた(しかも頭の中のBGMは針槐)
管理人です、コンバンハ!!


昼休みに「赤の神紋」の最新刊を読んでたら、なんかね、思ったんですよ。
ちなみにカナイさんはナシだと思っておりまする。
このサイトやってて、それかい!!ってカンジなんですけども。
私、根本的にBL好きなわけじゃないですよ…。



やっぱり異端なことだし(私に偏見は無くても社会的にはそう)。
トラウマが原因で同性愛者になってしまう人とか、性同一性障害の人とか、
色々なケースがあるわけです。
カミングアウトするにもやっぱり、壮絶な壁があって、凄い悩むんだそうです。


そんな内容のものを、軽々しく書いていいものなのかと…!!



社会はそんなに甘くはない。
実際、そういう問題に直面してる人たちの事を考えると…と思うのです。
現実はもっと痛くて、苦しいことばかりなのに。
トントン拍子に上手く物語が進んで行くのが、許せなかったりするわけ。



「んなわけねぇだろが!!」と(爆)。




私ね。
ぶっちゃけて言うとね。



炎の蜃気楼」がBL扱いされてるのが、腹立たしい!!



ミラージュは別にBLでもなんでもないし。
歴史的な見解とか、色々と混みで話が進んで、結果あの2人があんな感じなわけで。
しかも直接的な行為は、実はほとんどなかったりするんですよ…。
思い出して数えても、多分片手で足りるしな(笑)。

つうか、桑原水菜をBL作家という括りにしてほしくない。
あの人の書く人間関係って、凄い深い上に、凄い屈折して狂ってると思う。
だから、性別を超えた「関係」があっても成り立つわけで。


高耶と直江にしたって、400年間続いた主従関係で、その後には
単なる主従関係を超えて、愛とか憎しみとか憐れみとか信頼とか、
もう色んな感情総動員(笑)で成り立って行く関係があったりするし。

榛原と連城とケイにしたって、強烈な才能に飲み込まれて叩きのめされて、
ボロボロになって、相手を殺したいくらい憎みながら、尚その才能に惹かれて、
実際に殺しに行っても「お前の書くものが見れなくなるなら、俺も死んでしまう」と殺せなくなったり(榛原と連城)。
自分の魂(言葉)を演じることで天に上げてくれる神の肉体であるケイに対し、
異常な迄の執着と愛情を持って、それを奪われるのが恐ろしくて耐えられなくて、
ついには監禁してしまっても「誰よりもお前の演技を見たいんだ!!」と
我に返って、解放するとか(初期の連城とケイ)。


はっきりいって、アンタたち狂ってる…ッ!!(高耶風に)って関係なんですよ。
そこまでの背景と心理描写が無ければ、性別を超えた関係なんて普通は成り立たない気がするんですね。



だから、一般のBL小説が好きになれないんだろうなぁ…。



まぁ、単純にわかりやすく(そして濡れ場はとことんエロく)書かないと、
売れないわな(苦笑)。そういう業界だっていうのもわかってるんだ(笑)。
でも、現在のBL祭りみたいな状況はなんとかしてくれんか…(切実)。
バーゲンセールじゃあるめぇしよぉ…揃いも揃って似たようなレビューばっかで、
正直なところ、ウンザリしてしまうよ…(苦笑)。



なんて、思いながら「赤の神紋」に横溝正史江戸川乱歩が劇中劇で出てきて、
うっかり「またミステリー読みたいなぁ」とか思ったのでした。
横溝正史は、私まだノータッチなので、読んでみたい。
乱歩は小学生の頃に「パノラマ島奇譚」とか「三角館の恐怖」とか「少年探偵団シリーズ」とか
借りてきてはドキドキしながら、毎日読んでた記憶が在ります(ヤな子供)。



美輪明宏さんの「黒蜥蜴」が観たいです(どんなオチだか)。